大家好!やすまるです。
台湾の苗栗(ミャオリー)に住んでいます。
本日は苗栗の公館(ゴングァン)の特産物、生で食べることができる紅棗というナツメを紹介します!
中国語で紅棗(ホンザオ)と書くナツメは漢方などで使われる干した状態の赤いものをご存知の方は多いかと思います。
実際に台湾に住んでいる台湾人でも生の紅棗を食べたことがあるという方は少なく、生で食べれることを知らない方もいるようです。
紅棗的故事(ナツメストーリー)
苗栗公館の紅棗栽培は1875年に始まりました。
陳さんは友達が広東から持ってきた紅棗の木を2本、自宅の前に植えました。
しかし、民国24年(西暦1935年)に発生した大地震により石圍牆という地区は大きな被害を受けました。
家の再建に伴い、陳さんの子孫は紅棗を移植し、少しずつ紅棗が広がっていきました。
石圍牆という地区は砂利の排水が良好で気候や水源が紅棗の栽培に適していました。
民国40年頃(西暦1951年頃)陳家の子孫である陳北開さんが公館農協に紅棗栽培を提案し、今では台湾で唯一の紅棗地区となりました。
紅棗について書かれている冊子をグーグル先輩のチカラを借りて翻訳してみました。
台湾人のお義母さんも生で紅棗を食べれるということを20代で結婚するまで知らなかったそうです。
台中で働いている義理の妹も職場に生の紅棗を持っていくと、みんな初めて生の紅棗を食べたと喜んでいたそうです。
台湾の中でも苗栗以外に住んでいる方たちはドライフルーツになっている状態のものしか知らないという方が多いようです。
生の紅棗を食べてみよう!
紅棗という名前なのに赤くないですね。
収穫して干すと赤くなるらしいです。
確かにドライフルーツの紅棗は赤いです。
味はリンゴに近いです。かじった時のパリッと感、甘さ共にリンゴと方向性は同じ感じ。
ただ、リンゴほどジューシーさはありません。少しカラッとしている感じ。
汚くてすみません。
半分にかじってみました。
中に細長くて黒い種があります。
ビッグハンドやすまる。
小さいのでサクサク食べているうちに10粒、20粒と食べてしまいます。
正直、めっちゃ美味しい!っていうほど特徴のある味ではありません。
ただ、リンゴのようなほのかで優しい甘みを楽しむ感じ。嫌いじゃないです。
紅棗の収穫時期は7月から8月が旬。
苗栗といえば客家(ハッカ)というイメージが強いかと思いますが、客家美食のほかにこんな特産物があったなんて。
公館では紅棗狩りを楽しんだり公館の農協では紅棗ソフトクリームも食べることができるようです。
台湾の有名な観光地はもう行き飽きた、マイナーなところに行きたい!
なんていう台湾好きさん、ぜひ苗栗へ!
以上、台湾で唯一生で食べることができるナツメのご紹介でした〜!