大家好〜!やすまるです。
突然ですがみなさんはコレをなんと呼んでいますか?
私はスコップです。
東日本ではスコップ、西日本ではシャベルと言うそうです。北海道で生まれ育った私もこれはスコップだと思っていました。
ちなみに私が思うシャベルはこれ。
でもこれは正確には園芸用の「コテ」と言うらしいです。
Wikipediaを見てみると…
日本のJISでは足をかける部分があるものをショベル(シャベルではなくショベルと定義されている)、無い物をスコップと記されている
正解はショベル!!
シャベルでもスコップでもなくショベルでした。
先日、人生で初めて台湾の結婚披露宴に出席したとき、おもいがけずこの「シャベル」を頂いたのです。
なぜ「シャベル」を?という理由を聞いてみたところ、私にとって衝撃&衝撃以外のなにものでもなかったので、東日本出身の方たちにはしっくりこないかもしれませんが、シャベル(ショベル)ということでブログを書き進めていこうと思います。
人生初!台湾の結婚披露宴
ショベルの本題に入る前に…
先日、私は人生初の台湾の結婚披露宴に出席しました。
今回ご結婚されたのは夫の高校時代からのお友達。台北で行われるということもあり、苗栗(ミャオリー)という台湾の田舎に住んでいる私としては台北に行けるだけでウキウキでした。
台湾の結婚披露宴では「伴郎(バンラン)」「伴娘(バンニャン)」と呼ばれる新郎新婦のお世話をする係があるのですが、彼らは必ず独身であることが条件なんだとか。
今回の伴郎は新郎の親友である男性2人、伴娘は新婦の親友と妹でした。
伴郎である2人はお手伝いのため、12時から開始の披露宴ですが、9時に会場に到着。
そして新郎はもちろん、伴郎とも仲のいい私の夫も一緒にお手伝いのために9時に会場へ。(私も…)
まず驚いたのが、新郎動きまくる!
新郎が指示を出し皆が動く!
そして台湾の引き出物(後日記事にします。)を紙袋に1つずつ袋詰めするところから作業はスタート。
最初から準備されていないことに驚きですが、大量の引き出物を約10人で準備。
袋詰めする人、袋詰めされたものを積み上げていく人。なぜこれを当日に…。
それが終わると各テーブルに新郎新婦のイラストシール付きのクッキーを各テーブルの席1つずつに置いていきます。
テーブルの数は39卓。1テーブル約8席。私も手伝いに参加してひたすらクッキーを並べていく!
そして伴郎と伴娘は入場の練習へ。
新郎新婦入場の前に伴郎と伴娘が腕を組み入場。それから新郎新婦の入場という流れです。
伴郎は親友の結婚披露宴とあって、今回オーダーメイドのスーツを仕立て、伴娘の2人はお揃いのシルバーのドレス。とっても素敵でした!
ちなみに、今なにかと話題の福原愛ちゃんが台湾の結婚式に出席する際、ミニワンピにピンクのバッグという服装がカジュアル過ぎると台湾の文化を知らない日本人の間でプチ炎上していたようですが、
ふらっと来たの?というくらいカジュアルな方もたくさんいらっしゃいました。
日本では見かけないROOTSというブランドのTシャツに身を包んだご夫婦と思われる方たち、
ショートパンツの女性、披露宴の司会進行を務めていた男性に至ってはジーンズ!
この方々を見ると、ミニワンピで炎上した福原愛ちゃんが可哀想になってきます。
ちなみに私たち夫婦は…
夫はこれにジャケットと新郎が贈ってくれた蝶ネクタイをつけていました。
伴郎ではない夫のお手伝いがだいたい終わったので私たちは一足先に席へ。
最前列で新郎新婦を見れるのか〜!とワクワクでしたが、新婦の出番ってほんっと少なかったです。
純白のドレスで入場し、新郎新婦クイズ的な催し物が行われ、その後はチャイナドレスにお色直し。それからまた居なくなったな!?と思ったらもう席に戻ってくることはなく、もうそろそろお開きの時間なのに(約3時間)と思っていると会場の後方にまた純白のドレス姿で立っています。
参列者の方たちが帰る時に一緒に写真を撮ってお別れという流れ。
終わり間際には新郎と伴郎が各テーブルを周りながらビール一気飲み…。
司会者が促す形で(!)新郎、伴郎、親友たちがステージにあがり1.5リットルの器に入ったビールを皆で回し飲みしながらまた一気飲み…。
この流れだけは見ていられない、何とも言えない気持ちに。
でもそんな気持ちなのは私なのは私だけのようで…。
ちなみに話があちこち前後しますが、お料理はどれも美味しかったです!
披露宴の途中で伴郎から問題のシャベルを新婦と伴娘に渡すようなシーンがあり、(シャベルは2本あります)なんのこと?と思いながらその時私は食事に夢中…(汗)
特に疑問にも思わずに披露宴は終わり、終わる頃にはシャベルの事なんてすっかりと忘れていたわたし。
翌日、帰宅すると新郎から渡したいものがあると連絡があり、それがこの問題のシャベルだったのです!!!
(やっと本題に!!!)
なぜこれを私たち夫婦に?という思いもありましたが、縁起物なのかな?と思い有難く(?)いただきました。まさかこんな意味があるとも知らずに…。
台湾の結婚!シャベルの衝撃の意味!!
シャベルは中国語で鏟子Chǎnzi 。
この漢字を見て感のいい方ならピンと来るのではないでしょうか?
金へんに産、子。
中国語の產子と同じ発音であり、このシャベルには子宝に恵まれますようにという意味があるらしいのです。
子宝に…と言えば聞こえはいいですが、早い話がお前の番だぞ!ってことなのです。
無言の圧力ならぬ、シャベルの圧力!!!
ちなみに、このシャベルは発音だけではなく、とんでもない意味があるのです。
なんと!シャベルの形状が男女をあらわしている!!
ご覧下さい!
これが男性!
これが女性ですってよ!奥さん!
金色のシャベルが輝きを放ち、見づらいかとはおもいますが、でっぱりとへっこみ的な?
詳しくはアドセンスが止まってしまうと死活問題なのでぼやかしますが、まぁ、そういうことです!!笑
最初にシャベルを見て、「これ、男性と女性でいけるな!」と思った人、とんでもない変態ではないでしょうなか?
新婦さん曰く、これをベッドの上に飾って置くといいそうです(笑)
新婦さん、まだ29歳か30歳なんです。
こんな言い方はアレですけど、おばさんが「これ飾っておきなさい!」って言うなら、なんとなく昔の風習を受け継いでいらっしゃるのかなぁと思ったりもするのですが、
この年代の女性にこんなことを言われたこと自体が衝撃でした。
以前、中国語の先生が「努力」という言葉を使って文章を作ろう!とお題を出してくれた時、
参考例として「中国語の勉強も努力!」「子作りも努力!」と言っていて衝撃を受けたことがありました。
とても素敵な先生がこんなことを言うのならば、これはもうそういう文化なんだろうなぁ…と。特にここは田舎なので余計そういうことを平気で言う人達が残っているんだろうと思っていました。
だけどまさか台北(都会)の結婚式でこんなことが行われているだなんて…。
初めて台湾の結婚披露宴に出席したら驚きがたくさんありました。
実は早ければ今年、遅くても来年にはもう1組結婚披露宴がありそうな気配なので、今回の結婚披露宴と同じような感じなのか、違いがあるのかなどいろいろと見てみたいと思います!